うつ病とは診断されない?うつ病ではないの?

B!

よつば
みなさんこんにちは。
「よつば」です。

最近では徐々に「うつ病」に対する理解が深まり、その症状についても「なんとなく知っている」という人が増えてきました。

そのため、ときには「もしかして自分はうつ病かもしれない……」と感じて、精神科や心療内科を受診する人もいるのではないでしょうか。

 

よつば
ただここで知っておいて欲しい、大きな罠があります。

 

罠、というとちょっと語弊があるような気もしますが、早い話がこうです。

 

十中八九「うつ病」と診断されることはありません。

 

Aさん
じゃあうつ病ではないの……?

 

そう疑問に思ったかもしれませんが、それがそういうわけでもありません。

 

Aさん
えぇ……どういうことなの。

 

実は、仮に「うつ病」であったとしても、それをすぐにうつ病として診断するということは非常に稀なケースなのです。

なので、「うつ病とは診断されない?うつ病ではないの?」について、専門用語などはなるべく使わず、わかりやすく説明していきたいと思います!

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はじめに

よつばはうつの経験がありますが、実際に、病院ですぐに「うつ病とは診断されませんでした。

そして、闘病生活も1年半が経った頃、当時の主治医に「診断名をうつ病に変更しようと思います」と伝えられました。

しかし、その直後に様々な事件が発生し、紆余曲折あって、最終的に双極性障害という診断が降りたのでした……。

現在も双極性障害と付き合いながらの闘病生活を送っています。

このような体験から、「なぜ診断に時間がかかってしまうか」についてはよく考えていました。

なので、私なりの答えを書いていきますのでお付き合いください。

かとりくん
……。

よつば
あ、紹介が遅れました。
こちらはうちのマスコットの「かとりくん」です。

かとりくん
かとりくんなんだな。
蚊取り線香じゃなくて、ぶたなんだな。

うつ病を見分けることは極めて難しい

よつばがうつ病と診断されるはずが、あっという間に別の病名に変わってしまったように、専門家であってもうつ病を見分けることは簡単ではないということがわかるかと思います。

先に誤解のないように書いておきますが、先生が「患者さんの言っていることを信じない、信じることができないから判断できないという意味ではありません。

色々な病院・先生のところを渡り歩いた経験がありますが、患者さんの言っていることを全力で信用してくれる先生が多いです。

よつば
これが嘘だったらどうするつもりなんだろう……。
と、こちらが心配をしてしまうくらい、発言を信用してくれることが多いですよ。

とはいえ、相手はその道のプロですから、嘘でなりすますような人のことはいつか見抜いてしまうと思います。

誰も得しませんので、診察時に嘘をつくようなことは絶対にやめましょう。

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うつ病の症状としてまず自覚するのは「抑うつ状態」

うつ病かもしれない」と思ったということは、少なくとも「抑うつ状態」は経験しているだろうと思います。

抑うつ状態というのは「憂鬱」「気分の落ち込みが激しい」というような状態のことです。

親しい人が亡くなったり、失恋したり、仕事で失敗したり、そのようなときにも抑うつ状態になることが考えられます。

基本的には時間の経過とともに、憂鬱落ち込みはなくなっていき、抑うつ状態からは開放されていくのが自然です
(※死別などが原因の場合は、1~2年間に渡って抑うつ状態が続くことがあります。)

しかし、この抑うつ状態が長く続いていて、なかなか気分が晴れないことがあります。

そのようなケースでは、気分の落ち込みだけではなく、不眠や食欲不振、活力の低下など、次々と他の症状が出てきていると思われます。

このような状態になると、「ストレスかな」「うつ病かもしれない」と自覚する人が増えてくるのです。

抑うつ状態を引き起こすのはうつ病だけではない

うつ病かもしれない」と思い、精神科や心療内科を受診したものの、「適応障害と診断された。

もしくは「抑うつ状態と診断された。

このようなケースは、非常に多いのではないでしょうか?

まず、誤解しないでほしいのですが、「あなたはうつ病ではありませんという意味でこの診断になるわけではありません。

あくまで、「現時点ではこのような診断しかできませんというようなものなのです。

なので「自分の勘違いだった」「大したことないのかもしれない」「変な診断をされた」と、ネガティブなことを考える必要は全くありません。

よつば
適応障害ってなんだろう……自分はおおげさだったのだろうか。
よつばは実際にそんな風に思いましたね。

かとりくん
適応障害と聞いてピンとくる人はきっと少ないんだな。

初診のような限られた診察時間の中では、きっちりと病名を判断することがとても難しいため、このような診断になりがちなのが現実です。

抑うつ状態にあることはわかっても、時間の経過、十分な休息、ストレスの原因となる環境(仕事など)から抜け出す、というようなことで、比較的早く抑うつ状態から回復するかもしれませんから、様子見のような判断をされることも多くなります。

また、抑うつ状態を引き起こす病はうつ病だけではありません。

具体的な例を上げると、

  • 発達障害
  • 統合失調症
  • 双極性障害(躁うつ病)

などが原因で、抑うつ状態を引き起こしている場合も考えられます。

そのため、抑うつ状態といっても一つではなく、原因によって適切な治療方法が変わってくるのです。

このような細部を気に留めず、もしも安易にうつ病などと診断してしまえば、間違った治療を施して症状を悪化させてしまうということも考えられるのです。

よつば
判断を間違えば「誤診」になるわけですから、最初は特に慎重になる理由がわかるかと思います。

うつ病と診断されない?うつ病ではない?まとめ

  • うつ病を見極めることは専門家でも難しい
  • 抑うつ状態であってもうつ病とは限らない
  • 誤った診断は症状の悪化を招く恐れがある
  • 話を聞いただけでは判断できないこともあるため、長い時間をかけて総合的に判断されることがほとんど

よつばはうつになったとき、先生との相性が悪いと感じて、いきなり3箇所ほど精神科を転々としました。

しかし、その全ての病院でうつ病という診断は降りていません。

 

中には、このようなことを言う先生もいらっしゃいました。

医師
私は長いことうつ病を診ていますが、あなたのうつは通院で治療することは難しいかもしれない。
入院、しかもできればうつ病を専門に扱っている病院へ入院した方がいいかもしれません。

ここで先生は「うつ」という言葉を何度も繰り返していましたし、なにより、こちらの症状を軽く見積もっているわけではありませんでした。

 

それでもこのときの診断名は「適応障害」です。

それくらい、簡単に診断名を固定させるのは難しいのでしょう。

実際、よつばは「双極性障害という診断で落ち着いたわけですから、正しい判断だったのだと思います。

このようなことからも、うつ病を診断する難しさが少しでも伝わったのではないかと思います。

うつ病と診断されない」からと言って、なにか悲観的になったり、思い悩んだりする必要は全くありません!

 

Aさん
理解はしたけどなんだか釈然としない……。

 

とはいえ、このように思った方、いると思います。

そんな方の参考……になるかはわかりませんが、よつばは「うつ病だと思って病院に行ったら適応障害と診断されて絶望した話」という体験記を書いています。

この記事を読んで「もやもやっ」とした方は、こちらを読んでみるのもよいかもしれません!

よつば
ただひたすら絶望するお話なんですけど、共感はしてもらえると思います。

 

それでは、さいごまでお読みいただき、ありがとうございました!

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