「発達show街」の「よつば」です。
蚊取り線香じゃなくて、ぶたなんだな。
そんなわけで、「当事者から見たADHDとは?」を書いていきたいと思います。
その中でも、今回はADHDにスポットを当てていこうと思います。
この記事の目次
ADHDとは?
ADHDとは、Attention-Deficit Hyperactivity Disorderの略語です。
よつばも書いた先から忘れます。
fa-checkD eficit(不足・赤字)
fa-checkH yperactivity(多動・運動亢進)
fa-checkD isorder(混乱・乱雑・不穏)
これを日本語に訳して注意欠陥・多動性障害といいます。
なので、「ADHD」と「注意欠陥・多動性障害」は同じものになるわけですね。
(※注意欠如・多動性障害に訳語が変わったりしている場合もありますが、日本語のニュアンスの問題であって、他の障害の名称というわけではありません。)
念のため基礎知識として言葉の意味を説明しましたが、さほど重要なことではないと思っています。
なので、適当に記憶に走り書きして、ぐちゃぐちゃぽーいって感じで大丈夫です。
ADHDは発達障害
ADHDは発達障害という障害に分類されています。
発達障害には他にも、ASD(アスペルガー症候群などを含む自閉症スペクトラム障害)やLD(学習障害)などがあります。
発達障害については別の記事でまとめていますので、興味のある方は、よろしければそちらもご覧ください。
ADHDの症状
ADHDの症状は「不注意」「多動性」「衝動性」という、大きな分類で3つの症状が目立ちます。
ADHDと診断されている人は、この分類の中から2つ以上の症状が見られると言われています。
さて、話は変わりますが、このような情報はネットで検索していればいくらでも書かれていますよね?
いかにもWikipediaとかに書いてありそうなんだな。
なので、この記事にたどり着いた人であれば「そんなことはとっくに知ってるよ」と思われたかもしれません。
ただ、そのような方がこの記事までたどり着いたのは「あっちこっちで書いてあることが違う」とか「自分の症状に当てはまる情報がない」とか、なにか理由があって答えを探していたからではありませんか?
ADHDの症状は実に様々ですから、一般論的な情報ではなんとなく腑に落ちないことが多いんですよね。
そこでこの記事の出番になるわけです!
とはいえ、これが誰かの探していた情報になるかは、正直わかりませんが……。
ADHD当事者であるよつばが最も重要だと思っている症状について書きます!
しかもこれは全てのADHD患者に共通していると思われる症状です!!
不安しかないんだな。
ADHDは感情のコントロールが極めて困難な障害
これです!
これですよ!!
そもそも「感情」とは
はい。
感情とは、と言われてもそれはよつばにもわかりません。
真の意味はわからないのですが、それはあまり関係ないので置いときましょう。
さて話を戻しますが、なにが言いたいかと言うと、この記事の中で感情の定義をちょっとだけ見直したいということです。
一時的で結構ですので、「感情」という言葉を普段よりも広い意味で捉えてほしいんです。
「感情とは」と問われたら、「喜び」「怒り」「悲しみ」などの答えが出てくるのが一般的だと思います。
それはそれで正しいと思うので、そのイメージは崩さなくて結構です。
ただ、感情の捉え方について、1つだけ疑問があります。
これはよつば個人の考えですが、一般的に使われている「感情」は、「感情が大きく揺さぶられたとき」「わかりやすい大きな感情」のことばかりを示しているように思えるのです。
「感情的になるな」とか、「もっと感情を出して」とか、このような言い回しは誰でも聞いたことがありますよね?
しかし、ですよ。
人間というものは、常に感情的なものなのではありませんか?
特別な修行でもしていない限り、心が無になることなんてほとんどないと思います。
四六時中、感情で溢れかえっているとも言えます。
なので、この感情の捉え方について、今だけでいいので広い意味で受け止めてみてほしいのです。
普段、意識することはほとんどありませんが、無数ともいえる感情が休むことなく脳内でひしめき合っているのが、人間という生き物なのではないでしょうか。
一旦ここまで掘り下げたうえで、感情のコントロールが極めて困難な障害という部分について考えてみたいと思います。
感情のコントロールが上手くいかないとどうなるのか
(※前項の「感情を広い意味で捉える」という部分は大前提として書かせてもらいます。)
我々人間の脳内では、様々な感情が休むことなくひしめき合っています。
感情のコントロールが上手くいかないと、その様々な感情を上手く表に出せなかったり、逆に思わぬところで表に出したりしてしまいます。
しかも困ったことに、この感情コントロールの困難さには、ほとんど自覚はありません。
なぜ自覚できないのかは、前項でもさらっと書きましたが、そもそも多くの感情を普段から意識していないからです。
そんなことを日常的に考えてる人はいないですよね。いたらすみません。
ほとんど無意識に近いので、できるとかできないとか以前の問題になってしまっているわけです。
例外として、「我慢の限界だったけど怒らずにやり過ごせた」というような大きな感情であれば、感情のコントロールを自覚できます。
反対に、「考えても理由はよくわからないけど大暴れしてしまった」という、大きな感情の暴走であれば自覚することができます。
なぜなら、よつばの実体験ですので!
とはいえ、これは例外的な話なので、全てのADHD患者に共通するわけではないと思います。
この話はまた別の機会にするとして、この記事では詳細は割愛します。
具体的な症状例「多動性」
感情コントロールが苦手な特性があるので、思わぬところで無自覚にそわそわしたり、落ち着きがなくなったりすることで、多動性として現れます。
ADHDの人でなくても、無意識に貧乏ゆすりをしている自分に気が付いて「はっ」とすること、ありますよね?
あくまでこれは一例ですが、せわしない自分に注意を向けることや、それを抑えて冷静になろうとすることも感情の一種だと考えられます。
そのため、感情コントロールが苦手なADHDの人は、どうしても多動性が現れやすくなるのだと思います。
具体的な症状例「衝動性」
これは感情コントロールと結びつきやすいのでイメージしやすいと思います。
つい「カッ」となって、考えるよりも先に手が出てしまった……というようなことがまず考えられます。
感情が抑えられず、暴走してしまうような状態です。
ADHDの人でなくても、そのような経験がある人は少なくないのではないでしょうか?
だったらADHD特有の症状とは言えない……と感じる人もいるかもしれませんが、そうではありません。
一般的な感情コントロール能力を持っている人でも、ときにはコントロールし損ねているんだという発想が大切です。
感情コントロールは、誰にとっても難しいことなんです。
感情コントロールが苦手なADHDの人にとっては、より一層難しいので衝動性として現れやすくなります。
暴力的な話を例にあげましたが、「思ったことを考えずに口に出してしまう」など、他の衝動性についても同じように考えられると思います。
具体的な症状例「不注意」
一見すると、不注意と感情コントロールとは、さすがに無関係のように思えます。
突然ですが、「これここに置いておいたら忘れそうだな……」と、ぼんやり感じることってありますよね?
こういうものも「注意しよう」と思っているわけですから、広い意味で感情の一種なのだと考えてください。
そして、ここで一つ付け加えておきたいことがあります。
感情というものは非常に不安定で、突然現れたり消えたりする、ということです。
突然悪口を言われたら、不愉快な感情が一瞬で現れたりすると思いませんか?
でももし、そのあとすぐに100万円をもらったら、今度は不愉快な感情が一瞬で消えたりすると思いませんか?
感情コントロールの苦手なADHDの人の感情は、さらに不安定なものになっています。
話は戻りますが、「これここに置いておいたら忘れそうだな……」と思ったとき、「忘れそうだからポケットにいれておこう」と判断して、忘れ物を回避するのがよいパターンかなと思います。
しかしこれがADHDの人ともなると、「忘れそうだな……」と思ったことそのものをすぐに忘れると言いますか消えると言いますか……、とにかくそんな荒唐無稽な現象が普通に起こり得ます。
そのため、忘れないように工夫するどころか、なにもかもすっかり忘れたまま今日の晩ごはんはなにを食べようかななどと考え事を巡らせたりしてしまうのです。
でも当事者からしたら、なにもおかしなことは書いていないんですよ。
きっと首を縦に100回くらい振って共感してくれる人いるって信じてます……!
当事者から見たADHD、まとめ
感情コントロールにまつわる様々なことが、ADHDをADHDたらしめているのではないかという結論です。
感情という言葉が、少し一般的なイメージを超越した部分はあったかと思いますが、この考え方に基づいて自分のADHDの症状を振り返ってみると、驚くほど辻褄が合ってくるんです。
もっと的確な言葉がどこかにあるのかもしれませんが、よつばの表現力の限界ということでご理解いただけたらと思います。
また、これは当事者ならではの気付きだと思いますし、他のADHDの人とも共有できる部分なのではないかなと感じています。
それでは、当事者から見たADHDの解説を終わります。
この記事が、少しだけでも誰かの助けになっていれば幸いです。
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました!