「発達show街」の「よつば」です。
蚊取り線香じゃなくて、ぶたなんだな。
ADHD当事者として、体験や体感を含めて情報を載せていきたいと思います!
なので、他ではあまり書かれていないようなことも書けると思いますよ!
この記事の目次
不注意の症状とは?
よつばはADHD当事者ですが、それほど不注意の傾向は強くない方だと思っています。
それでも一般的な人と比べたら、不注意といえるような症状は多いでしょう。
実体験や、身近な人を例に、まずどのような症状があるか具体的に書き出します!
- とにかくぼーっとしている。ぼーっとしていることにも気付いていないため、人にしつこく声をかけられて我に返ることもある。
- 忘れ物がとにかく多い。毎日必要な、鍵や定期券のようなものでもしばしば忘れる。出かける直前まで「今日はこれを持って行かないと」と意識していたものも簡単に忘れて出かける。ついでにいうと、出先で物を置いたまま家に帰ることもある。
- 部屋が散らかる・片付けられない。散らかすような動きをしているつもりがないのにあっという間にに部屋が散らかる。片付けはじめると別のことに気をとられがちで、逆に部屋が散らかることもある。
これはほんの一例にすぎませんが、全部書きだそうとしたら100倍くらいに文字数が膨れ上がりそうです。
それは書くのも読むのもしんどいと思うので、やめておきます。
不注意が強く出るタイプは女性に多い?
ADHDの症状として、不注意が強く出るタイプは女性に多いです。
多い傾向にあるとかいうレベルではなく、ADHDの女性の9割は不注意型なのではないかと思ってしまうくらいです。(あくまでよつば個人の感想です。)
「片付けられない女たち」という女性のADHDについて書かれた本があるくらいですから、実際その傾向は顕著なのだと思います。
女性の方が不注意傾向が強いという不思議
どうして女性の方が、男性よりもADHDの不注意傾向が強くなってしまうのか。
ちょっと不思議に思いませんか?
というのも、よつばの感覚では男性よりも女性の方が優れた脳を持っていると思っているんです。
電話しながら爪を切ったり、洗濯物を畳みながらテレビを見たりしますよね。
男性にはかなり難しいことだと思います。よつばにはできません。
女性は並行作業が得意なので、一つの作業をしながら他のところに注意を向けることができます。
俯瞰的な注意力が高い、とでもいいますか……。
そんな女性が不注意傾向って、なぜ?
と、よつばもしばらく頭を悩ませていたこともありますが、一つの答えがあります。
不注意特性の真実
権威ある人の大発見みたいな見出しになってしまいましたが、あくまでよつばがそう思っているという話ですのであしからず。
とはいえよつばはADHD当事者ですから、当事者にとって腑に落ちる内容というものは、真実に多少なりとも近いものだとも思っています。
「不注意」という言葉に惑わされない
「不注意」という言葉はADHDの症状をあらわす上では、不親切な言葉だなと思っています。
不注意という言葉の意味に引きずられて、不注意症状の原因が余計にわからなくなっているんです。
結果的に、不注意と言える状態に落ち着きはしますが、その過程は真逆のものだと思います。
ADHDの人は「多動性」「衝動性」と呼ばれる症状を持ち合わせていることからもわかるとおり、とても気が多い傾向にあります。
不注意症状が強い傾向にあってもおそらくこれは変わらず、不注意どころかむしろ過剰な注意力によって、次から次へと目移りしてしまうことが、不注意症状の引き金にもなっていると考えられます。
不注意の正体は「過注意」?
ぼーっとしてしまいがちなことも、無意識で「自分の妄想」「考え事」に、過剰なまでの注意が向いていることが原因です。
人にちょっと話かけられたくらいでは反応できないことすらありますが、裏を返せば、これはかなり集中している状態にも近いと言えます。
また、片付けられなかったり、すぐ忘れ物をしてしまうということも、次から次へと新しい情報をキャッチしては注意が向いてしまい、過去の情報への注意が途切れて忘れてしまうわけです。
「非常に敏感な注意力を持っている」と言い換えてもよいですが、このように考えると、不注意の症状をほとんど説明できてしまいます。
本来注意力の高そうな女性はADHDの不注意傾向が強い、という話もここにつながってきます。
ただでさえ注意力の高い女性に、このADHDの「過注意」な特性が加わると、どうでしょう?
ここまで読んでいただけた方ならもうお分かりだと思いますが、ただでさえ複数のことに注意を向けている女性なので、注意の対象が異常なまでに増えてしまうんです。
そのため、次から次へと新しい作業に手を加えてしまい、いつの間にか「なにしようと思ったんだっけ」というところまで到達してしまうのです。
ADHD「不注意」まとめ
不注意は過注意からくるものである、という話でした。
医学的・科学的にみてどうなのかはちょっとよくわかりませんが、こう考えてみると腑に落ちることも案外あるのではないでしょうか。
忘れ物をなくそうと注意すればするほどドツボにはまるなんてこともあると思うのですが、過注意のことを考えればそれもそのはず、注意に注意を重ねて余計に脳内がパンク状態になっているとも言えるわけです。
明日から不注意がなくなる考え方とか、特効薬とか、そのような怪しい手段で解決することはできないので、基本的には時間をかけてゆっくり改善していくしかありません。
過注意のことを少し記憶にとどめておいて、外からの刺激を減らしてみるとか、リラックスしやすい環境をつくるとか、そのようなアプローチで不注意の改善を目指すというのも一つのやり方かなと思います。
それでは、当事者から見たADHDの不注意とは?の解説を終わります。
この記事が、少しだけでも誰かの助けになっていれば幸いです。
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました!