「発達show街」の「よつば」です
蚊取り線香じゃなくて、ぶたなんだな。
ADHD当事者として、体験や体感を含めて情報を載せていきたいと思います!
なので、他ではあまり書かれていないようなことも書けると思いますよ!
この記事の目次
衝動性の症状とは?
よつばはADHD当事者ですが、衝動性の症状はかなり強く出てくる部類だと思っています。
ほとんど衝動性が目立たないような人もいますが、本当にADHDの症状は人それぞれなのだと実感させられます。
よつばは特に「キレる」という形で症状が出ることが多く、一番厄介なタイプなのではないかと思います。
とはいえ、「衝動性=暴力」に必ずつながるというわけではありません。
衝動性の症状は具体的にどのようなものがあるのか、とりあえず書き出してみます。
- 深夜に突然思い立って部屋の大掃除を始める。そのまま部屋の模様替えまでやってしまい、終わる頃にはとっくに朝になっている。
- 煙草を1日1箱程度吸っていたのに、体に悪いかもと突然思い立って周りに禁煙宣言し、その日でピタッと喫煙をやめる。
- ある日突然「高校やめる」と言い出して、本当にやめる。
- ある日突然「仕事辞める」「ついでに引っ越す」と言い出して、本当に仕事を辞めて新幹線移動の距離の引っ越しをリュックだけで実行する。
ものによっては自分でも「めちゃくちゃだな」と思いますが、純度100%の実体験です。
衝動性の症状は、その名の通り衝動的にやってしまうので、突拍子もないことがどうしても多くなります。
自分自身も周囲の人も困ってしまうことが多く、ADHDの症状の中では悪目立ちしやすく、厄介な存在です。
衝動性がその人の長所になることがある
ADHDの症状の中で、厄介な存在だと書いた直後ですが、上手く噛み合うとこれがプラスに転じることもあります。
例えば前項で書いた「突然禁煙した」というエピソードです。
それなりに煙草を吸っていた人が、なんの準備や対策もなく突然煙草をやめるというのは、かなり難しいことです。
実際にこれを実行したときのよつばには、予想だにしない禁断症状が襲いかかり、最初の2週間くらいはインフルエンザの方がまだマシだと思えるほどのしんどさでした。
衝動的に思い立ったことが理由とはいえ、ここまでやり切ると周りには「すごい」と言われることさえあります。
さらに煙草は健康にとってほとんど害しかありませんから、これをやめることができたのは人生において大きなプラスになったわけです。
このような場合、「決断力がある」とか、なにかしらの長所と衝動性を言い換えることができると言えます。
でも、やめる過程で地獄を見ました。
初めから吸わないのが一番賢い選択ですよ。
衝動性の症状で必ずしも無茶なことができるようになるわけではない
衝動性をきっかけに、難しいことをやり遂げる例をあげましたが、これに関して少し補足があります。
その人の性格や能力、その他の要因との兼ね合いがあるので、衝動性があれば必ず無茶なことができるというわけではありません。
むしろ、衝動的に始めたことを衝動的にすぐやめてしまうというようなことの方が多いです。
「多動性」の症状と合わさって、あちこちに気が向いては衝動的に行動し、そして次々と衝動的にやめては、次の興味に向けて行動する……。
ADHDは熱しやすく冷めやすいと言われることもあるのですが、それはこのような特性の影響だと考えられます。
そのため長所としてよりは、短所として働くことの方が圧倒的に多くなります。(よつばの体感的な話です。これは人によります。)
過集中によってやり遂げてしまうことはある
ADHDには「過集中」と言われる特性もありますが、この特性が噛み合ってくると、衝動的に初めたこととはいえ異様なまでの集中力で取り組んだことをやり遂げてしまったりします。
しかし、過集中状態になると、体力の限界を越えるような過活動に追い込まれるようなこともあり、諸刃の剣となります。
このようなことから、衝動性を意図的に長所として活用するのはかなり難しいのがわかります。
衝動性が長所として働いているケース
ここまで書いた内容からみても、衝動性が長期的に長所として成り立つケースはかなり稀です。
しかし、その人の能力や環境によっては、衝動性を始めとしたADHDの症状が「個性」「長所」として働くことがあります。
- 小説を書く手が止まらない。
- 何枚でも絵が書ける。
- 作曲のアイデアに事欠かない。
主に上記のような、「クリエイティブな才能」を引き出すことは少なくありません。
衝動的に行うので頭を悩ませることもなく、さらに、誰の真似でもない独創的なものだったりします。
人によっては、芸術家や起業家として大成功しているほどです。
とはいえ、このような分野では、個人の持つ才能や適正が相当高くない限り、仕事にしていくのは難しいということが欠点かもしれません。
結局のところ天才しか評価されないのか?
ネットの普及している現代では、外の世界に個人で発信していくことが簡単になりました。
なかには無料で公開していた小説が書籍化されたり、Youtubeなどの動画投稿サイトで脚光を浴びるなどの活躍をみせる人たちもいます。
ADHDの人の中には、このような活動がはまっているという人がいるかもしれません。
評価されるかどうかは結局のところ神のみぞ知るところですが、継続は力になりますから、こつこつと活動していたことが数年経ってから評価されるというようなこともあるかもしれませんね。
衝動性からくる暴力
衝動性と暴力は必ずしもつながるものではありませんが、よつばの症状を考えるうえでは暴力については語らざるを得ないほど深刻なものです。
同じような悩みを持っている人もいると思うので、ある程度書いていきます。
- そもそもやたらとイライラしやすい。
- イライラするとつい手が出る。
- 人に危害を加えないまでも、物に当たってしまう。
13歳くらいまでは、イライラするまでもなく、なんとなくで人を殴ったりしていました。
「ここを殴ったら相手は痛がるかな?」というような好奇心と衝動性で、軽くにこにこしながら人を殴っていたこともあります。
こうして文章にしてみると怖いですね。
教育や経験のおかげで、現在ではそこまでひどくはありません。
ただ、我慢の限界ともなると、ほとんど錯乱状態で暴れまわったりするので手に負えませんね。
ここで勘違いしてほしくないことがあるのですが、あくまでこれは衝動性による影響で暴力が出てしまっているんだという点です。
闇雲に人を傷つけようとか、困らせようとかは思っていません。
というか、そんな人そうそういないと思います。いると思いますか?
子どものADHDでも暴力衝動がひどくて手に負えないというケースはあると思いますが、普段は優しくて素敵なお子さんなのではありませんか?
衝動性が強く出ていると、暴れている本人さえ「なぜ怒っているのか」がわからなくなっていたりします。
暴れているADHDの当事者も困っているということだけは知っておいてほしいです。周りの人もたまったもんじゃないとは思いますが……。
ADHD「衝動性」まとめ
衝動性の症状は暴力エピソードの印象が強く残りやすいですが、様々なことが症状として現れます。
「思い立ったことをすぐに実行する」という言葉が簡潔でわかりやすい表現かもしれませんね。
思い立ったことがなにかによりますが、それがプラスにもマイナスにも働くのが衝動性の面白い(?)ところです。
致命的な短所になることもあれば、素晴らしい才能を発揮させる長所になることもあります。
ADHDの中でも衝動性の症状は個人差が大きく、共感できたという人も全く共感できないという人も両方いたのではないかなと思います。
書きたいことはまだ山ほどあったのですが、とても一記事にまとめられる文量ではないので、今回はこれで終わりたいと思います!
この記事が、少しだけでも誰かの助けになっていれば幸いです。
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました!